未経験プログラマーの雑記

元個別指導塾運営者、現プログラマーによるブログです。教育や自身の学びについて発信していきます。

前職(塾会社)の愚痴など自分語り(参考になることはありません)

たまには副業やプログラミングと関係のない、何の参考にもならない自分語りをしてみます。

僕は現在でこそプログラマーとして働いていますが、もともと塾会社で働く、プログラミングとは全く無縁な人間でした。

塾講師のバイトをしていたこともあり、教育については今でも関心がありますし、プログラミング教育が始まるということでその内容にもとても興味を持っていました。(指導案などを見たところ、ちょっと思ってたのと違うな、という印象でしたが)

 

そんなわけで、前職の仕事は自分なりにやりがいを感じていたのですが、会社に対して不信感を持つ出来事はいくつかありました。

 

1.2年目にも関わらず複数教室の運営に関わるポジションにいきなり変わる

2年目社員になった当初、一つの教室の教室長として配属されました。初めての教室長という役割に四苦八苦し、よくよく考えれば教室長って何をするんだろうとか思いながら、日々一生懸命働いていました。

すると、夏頃になって急に異動を命じられ、配属された教室を含む3教室での勤務に変更となりました。

こちらの意見などは全く聞き入れる様子もなく、いきなりです。そして教室長として配属になったところには別の社員が教室長として入ることになりましたが、実際の業務はほとんど僕任せでした。

結果として、週5日でやっていた業務のほとんどを週1日でこなしつつ、他の教室での業務もこなすという無茶苦茶な状態でした。

しかも僕が他の教室にいるときも、退社後も、新しく教室長になった社員はお構いなく電話を掛けてきては僕が手を回しきれていないことについて叱責したりしてきたので、本当に病みそうでした。(実際一人暮らしを始めた最初の年だったこともあり、家もめちゃくちゃな状態で、病んでいたんだろうなと思います)

 

2.入院後、復帰してすぐの上司の発言

2年目のめちゃくちゃな状況は1年で終わり、別の教室の教室長を任されることになってしばらくしたある日、肺気胸になりました。

出勤の直前まで寝ていて、「そろそろ起きるか」と起き上がったところ背中に違和感を覚え、出勤途中で歩けないほど苦しくなって病院に行ったところ発覚しました。

それからすぐに大きい病院に移動し、処置してもらった上でしばらく入院になりました。

入院している間は他の社員が代理で入ってくれたので本当に助かりました。(今考えれば会社なので、そんなときくらい当たり前ではあるんですが)

そして退院した次の日(入院して10日後ほど)、久しぶりに出勤してすぐに上司から電話が掛かってきて、言われたことがこれでした。

「出勤したならちゃんと出勤したことを報告して、休んだことについても改めて謝罪するべきだろ。どれだけ迷惑掛けたと思っている」

・・・いや、もちろん迷惑を掛けたのは重々分かっているんですよ。そして、言われれば確かに、改めて謝罪や対応への感謝を述べるべきだったなとも思うんです。ただ、自分としてはものすごく苦しい入院期間をようやく終えてすぐであり、体調を気遣ってもらえるんじゃないかくらいに思っていたので、ただただ責められたことがショックでした。

例えば自分の不注意で怪我をして入院したとか、そういうことなら責められてもしょうがないなと思えたんですが、肺気胸って原因も特に分かっていないので、自分としてもどうしようもないんですよね。

気胸という病気自体は肺に穴が空く病気と思っていただければ大丈夫なんですが、その治療のために体の側面(脇の下あたり)に穴を空けて、肺から漏れた空気を外に出すための管を入れるんです。

肺の穴がちゃんと塞がるまでその管を繋ぎっぱなしで、しかもそれがまた結構太くて硬いので、管がある方には寝返りも打てない状態が1週間以上続くんです。

もちろんその管があることで痛みも強く、医療用麻薬を飲んでなんとか1時間寝れるかどうか、という状態でした。

左側の肺が肺気胸になったのですが、右の肺もなる可能性があると思うと恐ろしいですね。もう二度と経験したくないです。

そんな体験をしたからこそ、上司の叱責がものすごくショックでした。

 

3.給料が上がらない

厳密には上がったんですが、1年間で月3000円の昇給でした。

休みの日も生徒の志望校の過去問分析や定期テストの分析、対策テストの問題作成などなど、顧客満足度を上げ、生徒数という結果に繋げるために色々やりました。

結局は数字を出すことが出来なかったので自分のせいなのですが、立地が悪いと上司も言っていたため別の物件を見つけて提案しても動く気配が全くなく、本社の人にもそれを伝えても音沙汰がなく、上司は時々思い出したように「別の場所探せよ」と言ってくるばかり。

「もう自分が結果を出すために出来ることはやり尽くした」→「この仕事をやっていても給料はろくに上がらない」という結論にいたり、塾で働くことに前向きになれなくなりました。

 

終わりに

本当にただの愚痴みたいな記事になってしまいましたが、ある意味こういう酷い経験をしたからこそ、プログラミングの勉強が多少しんどくても続けられたなとも思いますし、今の状況がとてもありがたいものだなと感じることも出来ます。

ちなみに前職で僕が有給を使ったのは先述した入院期間と、退職時の有給消化のみでした。

(そもそも他の社員も有給を取得したという話は聞いたことがない)

しかし今の会社では社長が「積極的に有給を取れ」と言ってくださったり、休みの相談もすぐに聞き入れてくれたり、気さくに話しかけてくれたりと、本当に前職とは大違いな環境です。前職の上司よりも遥かにリラックスして話せるってすごいですよね。

 

おそらく塾会社でも良い経営者や上司はいるんだろうと思いますが、プログラミングを学んだことで今の会社に出会えたので、良い会社に出会うため、会社を選ぶために自分自身が持つスキルを増やし、高めておくことは本当に大事だなと思いました。

 

そんな会社の役に立てるように、もっともっと頑張っていきたいです。(小並感)

 

ちょっとポジティブにまとめられたところで、終わります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

普段はプログラミングのこととか副業について書いているので、良ければ他の記事も読んでいただければと思います。

クラウドソーシング(ココナラ)での失敗・苦労談

前回の記事ではココナラ(クラウドソーシング)での副業を4ヶ月間実際にやってみた概要をざっくりまとめて紹介し、自分なりのアドバイスも掲載しました。受注した件数と売上なども掲載しているので、興味がある方はまずそちらから読んでください。

 

bottea.hatenablog.com

 

今回はココナラでの活動で失敗や苦労したことを中心に紹介します。

 

□作業量に対して金額を安く設定しすぎる

これは活動を始めてすぐは、むしろ意図的にやっていた部分もあります。やはり個人として仕事をしてお金をもらう以上、何かしら信用される材料を揃えておき、それを提示する必要があります。プログラミングの案件を受注するのであれば、少なくともプログラミングの案件で過去に何かしらの実績を持っていなければ、普通お客さんとしては信用しませんよね。

なので最初は安く受けたのですが、休日ほぼ1日使って2000円とかだったので、時給にすると200円とかそんなレベルでした。おそらく今なら半分以下の時間で出来ますが、経験が無かったこともあり時給換算するとかなり少なかったです。

今は時給2000円くらいを目安として設定しつつ、相手の予算も確認して調整している状況です。

 

□最初の依頼内容と実際に引き受けたときの内容にずれがある

これはつい最近もありました。依頼内容を確認し、「この内容ならこのくらいの時間だから、この金額で」と提案し、受注した後にさらに詳細を確認していくと、こちらが想定していなかった要望まで出てきました。

おそらくプログラミング関連だとこれが起こりやすいのかなと思うのですが、依頼する側はプログラミングについてあまり理解されていないケースが結構あります。

そのためか、「1~5まで」という依頼文であっても、6や7も含んだつもりになっていたりします。

対応出来る内容ならやってしまったりもするのですが、対応出来なかった場合はちょっと気まずい感じで終わってしまったりします。

こういう認識のずれが起こらないようにするためにも、事前のすり合わせは大事ですね。

 

□依頼内容や説明が漠然としている・抽象的

僕の場合はEXCELマクロを作る依頼がほとんどなのですが、「見やすく」とか「わかりやすく」というような要望を出されることがわりとあります。

あとは納品後確認してもらう際に「上の方の計算がおかしいんですが~」というように指摘されることもあります。

どのシートのどのセルの計算がどのようにおかしいのか、というふうに聞き返すことがあるんですが、EXCELに慣れていない人からすると説明の仕方がわからないのもしょうがないと思って割り切っています。(何度も同じように聞き返しているとちょっと嫌になってきますが。)

 

□連絡が途中で途切れる

基本的に、これまで受注したどの依頼主さんもすぐに返答をくださったのですが、時々返答が2日後になる人とかもいました。

「途中で連絡が途絶えてお金をもらえなくなるのでは」と不安になりましたが、今の所そのようなことは起こっていません。

 

□困ったときに質問出来る相手がいない

当然ですが、個人で仕事を受けているので、何かわからないことや、つまずいたときにそれをどのように解決すべきかについては、自分で考えるか、調べて対応するしかありません。

僕の場合、本業ではチームのメンバーに気軽に質問できるのですが、個人での受注についてはこれが出来ないのでちょっと大変です。

(僕がつまずくときは大体凡ミスなので、そこまでめちゃくちゃ詰まることも無いのですが)

 

 

終わりに

ここまでココナラでの活動で困ったことなどをまとめてきましたが、正直なところ、思っていたよりも全然困ることは少なかったです。

やはり依頼者さんもお金を払ってでも助けてほしいと思っている方々なので、しっかり対応いただけることがほとんどですね。

「何かモノを作って提供する」というジャンルで活動する場合、「認識のすり合わせ」「要望の具体化」などはしっかり依頼主さんにお願いし、「指摘してもらう際の注意事項」について伝えておく方が良いですね。

 

苦労することもありつつ、いろんな依頼を受注出来、経験を積める上にお金ももらえるので、個人的にはメリットの方が断然多いですね。

余力があるうちにどんどん実績を積んでいきたいですね。

 

もし何か質問などあればTwitterにてお願いします。最後まで読んでいただきありがとうございました。

クボ@新人プログラマー (@natsumemix2525) on Twitter

 

クラウドソーシング(ココナラ)で4ヶ月働いた振り返り

ココナラで副業を始めて4ヶ月が経過したので、自分自身の振り返りも兼ねてこれまでに受けた依頼について簡単に紹介していきます。


もしこれから副業を考えている方がいらっしゃれば、参考にしてください。

 

ジャンル内訳
Excelファイルの修正・新規作成(マクロ含む)・・・14件
その他・・・2件

 

本当にざっくりですが、こんな感じです。ほぼExcel関連で、VBAを含むものばかりです。
その他の内容としては、単純に実績数を積むための誰でも出来るタスクでしたので割愛します。

 

売り上げ
おそらく大多数の方が興味を持つであろう売上ですが、ココナラで受注した分の売上は4万円弱です。(ココナラの手数料を差し引いて、こちらに入ってくる金額)


4ヶ月で4万円なので、大体月1万円ですね。
「なんだ、たったそんなものか」
という感想を持つ方が大半じゃないかなと思いますが、個人的には正社員として本業に取り組む体力を残しつつ、これだけちゃんと利益を出せているのはむしろ良い方だなと思っています。


また、最初期こそ勝手が分からなかったことと、実績を作らなければという意識もあり、かなり相場より安く引き受けていました。


休日をほぼ費やして2000円ほどの依頼をこなした時は妻からちょっと嫌な顔をされましたが、その分色々勉強になりました。


以下が、僕がココナラでの活動を通して学んだことです。

 

学んだこと
□受注する際の提案文
ココナラでは公開依頼という、「誰かこういう内容の仕事をやってくれないか」と募集がかけられている依頼があります。


これに「自分はこういう人間で、こういう風にしたいですが、どうですか?」という提案を投げる工程があります。これを提案文として依頼主に見てもらい、依頼してもらえるかどうかが決まるわけです。


最初は手当たり次第格安で提案を投げていましたが、「相手はどんな人間に任せたいのか」「どんな文を書けば、相手にとって理想的な人間と捉えられるか」を考えるようになってからは、受注出来る確率は結構上がったように思います。


あとは、依頼主からメッセージが来たらとにかく即返事をする、ということでしょうか。僕自身スキルはまだまだですが、どの依頼主さんからも、レスポンスの速さを褒めていただけるので、そのあたりで「誠実さ」という観点から評価されているのかもしれません。

 

□リピーターは作れる
「可愛いはつくれる」みたいになりましたが、ココナラのようなクラウドソーシングサービスを使っていると、単発の依頼をその都度受けなければいけないのではないかと思っていましたが、実際は結構な割合でリピートしてくれます。


僕の場合、先述した16件のうちの4件はリピーターです。依頼主さんのこともどんな人か分かっている分、こちらも対応しやすいですし、相手もこちらのことを信用して任せてくださるので、非常にやりとりがスムーズになります。


そういったことを考えても、1件1件の依頼を適当にせず、真摯に対応すれば、継続的に依頼をしてもらえる良い関係を築けるのかなと思います。

 

□シンプルにスキルアップに繋がる
当然と言えば当然ですが、僕の場合、Excelの関数やVBAを使った依頼をメインに受注しているため、それらのスキルが副業を始める前に比べて格段に上がりました。


本業でも使うことはあるものの、VBAに関しては自分の業務の自動化以上のことは実践出来ませんでしたし、やり尽くした感があったので、他の業種の方が「こういう機能を作って欲しい」と依頼をされて初めて、「あ、そういうことも必要とされることがあるのか。」と気付くきっかけになりました。


そして作った事のないマクロを調べながら作りあげ、依頼主の要望も聞きながらブラッシュアップすることで、その後同じような機能を希望されている方がいれば「ああ、あの時に作ったやつを応用出来るな」と考え、流用出来るようになりました。


なので今となっては、何か依頼を受けた時、「全くやった事のないマクロの作成」が必要になることはあまりありません。(僕が簡単なものしか受注していないこともありますが)

プログラマーとして就職して、プログラムを書くようになってからものすごいスピードで成長したのと同様に、VBAも色んなマクロを作成することを通じてどんどん成長している実感があります。

 

副業を考えている人へのアドバイス
おそらく、今の世の中副業への興味関心はかなり高まっていると思います。とはいえ、やったことがないと「何をするのがいいか分からない」というケースがほとんどですよね。


そんな人こそ、クラウドワークスなりランサーズなりココナラなりにまず登録してみて、実際にどんな案件が出回っていて、自分でも出来そうなことはないかを見てみることをオススメします。

 

とにかくネットで稼ごうとする人がとりあえずHTMLから勉強し始める風潮がありますが、例えばHTMLを使う案件が10件あって、それに応募する競合が1000人いると知ったら、それでもHTMLを勉強しよう!と思いますかね。

これまた例えば、Pythonの案件が10件あって、競合が30人だとしたら?


もし「何かしらのスキルを身に付けてお金を稼ぎたいけど、何をしたら良いのかわからない」というのであれば、市場の需要から逆算して、需要の高いスキルを身に付けるようにするのが良いに決まっていますよね。そして、需要を把握するためには、インフルエンサーの発言を鵜呑みにするのではなく、クラウドソーシングで、実際に自分の目で確認するのが一番です。

 

終わりに
ここまでクラウドソーシングでの副業についてのみ触れてきましたが、僕自身はココナラだけでなく、完全に個人としても仕事を受けています。なので、月1万円の売上と書いていますが、実際はもう少し多いです。


ココナラなどを経由すると手数料を取られてしまうのが難点なんですよね・・・。ココナラのおかげで依頼を受注出来るので、そこはありがたいのですが。

 

今後の個人的な展望としては、ココナラでの受注も続けつつ、Twitterやブログ経由で個人で案件を任せていただく機会を増やして、安定して副業収入を増やしていきたいですね。


そのためにも、VBAだけでなく、webアプリ作成などもお金をもらえるレベルにしていきたいです。

年間20万円までの副業収入なら確定申告はしなくて良いらしいですが、多分必要そうなので、その辺も調べないといけないですね・・・。

 

今回は副業についてざっくり書きましたが、もし何か質問などあればTwitterにてお願いします。最後まで読んでいただきありがとうございました。

クボ@新人プログラマー (@natsumemix2525) on Twitter

プログラミング学習はHTMLから始めたらほぼ確実に挫折します

 「この自粛期間を使って、プログラミングを勉強しはじめました!」

Twitterで結構な人がこのように発信され、「どんな言語をやるんだろう?」と他のツイートを見てみると、

 「今日はProgateでHTMLを勉強しました!プログラミング楽しい!」

 

・・・

 

こんな流れ、1名や2名じゃなくて、かなりの人数見てきました。

もしこの記事を読んでいる方で、「Webページなどを作りたいわけではないけど、とりあえずプログラミングの勉強としてHTMLから勉強し始めた(もしくはしようとしている)」方は、一度よく考え直す時間を作って欲しいです。

※決してHTMLを学ぶことが駄目、無駄、と言いたいわけではありません。

 

以下が、僕がHTMLから学ぶことをオススメしない理由です。

 

□そもそもプログラミング言語ではない

まず、HTMLやCSSは、プログラミング言語ではありません。

Progateなどのプログラミング学習サイトで学習出来るので勘違いされている方が多いですが、マークアップ言語という全くの別物です。(CSSはHTMLに装飾を加えるための言語)

例えばjavaPythonRubyなどの言語は、使う単語こそ違うものの、変数や型、条件分岐、繰り返し処理、関数など、プログラミングで必ず必要となる概念が共通しています。

「プログラミングを学び始めるとき、特に言語は気にしなくて良い」

という文言を見たことがあるかもしれませんが、「理解しておくべき概念が同じだから」です。

ですが、マークアップ言語と呼ばれるHTMLや、それを装飾するCSSには、プログラミングに必要な概念(変数など)を何も含んでいません。

そのため、「プログラミング」を学びたい人がHTMLから学習を開始しても、HTMLしか出来るようになりません。(特段プログラミング言語を理解するための助けにもなりません)

 

□やっとHTMLを学び終えた後にJavaScriptPHPに手を出して絶望する

HTMLから「プログラミング」を学び始めた人は、「ある程度プログラミングの知識が付いた」と思っています。

しかし、繰り返しますがHTMLはプログラミング言語ではありません。

HTMLを学び終えた人は、Webページでアニメーションなどを作るために使用されるJavaScriptや、Webアプリケーションを作るために使われるPHPを学び始める方が多いです。

これらの言語はプログラミング言語なので、HTMLで学んできたことが一切活用出来ず、また新たにイチから学習していくことになります。

これの問題点は、「プログラミング言語は似ている部分が多いって聞いたのにまだ覚えることがあるのか・・・」「HTMLやCSSと全然違う・・・」と大きく落胆してしまうことです。

HTMLとCSSでさえ、書き方には違いがあり、それぞれ覚えることがあります。その上さらに、3つ目の言語もこれまで学んだものと全く違うとなれば、「いつになればプログラミングの基礎が終わるのか」という考え方になると思います。

 

また、HTMLやCSSは実際に書いてみることで、自分がこれまで見てきたようなWebページを真似して作ることが出来ますが、JavaScriptPHPの基礎を学んだだけでは

「で、これで実際何が出来るの?」

と何度も頭によぎるはずです。さらに、HTMLやCSSで覚えたことも頭に留めながら、プログラミングに必要な概念も新しく理解し、記憶しようとすると、これまで覚えてきたことも記憶に残っているか不安になり、途中でHTMLやCSSの復習を始めてみたり、JavaScriptの学習をストップして模写を始めてみたりと、徐々に迷走し始めると思います。

 

迷走した結果、特に独学の場合は最初のやる気を保てなくなり、挫折していきます。

こうならないためにも、次のことを意識しておく必要があります。

 

  1. HTML/CSSプログラミング言語は別物である
  2. どの言語も、全部覚えよう・理解しようとしなくて良い
  3. すぐに活用出来そうなことから試してみる

 

まず、HTML、CSSを学んだ時点で「プログラミングの知識を多少持っている」と思うから、本当にプログラミング言語を学び始めたときに苦しい思いをするのだと思います。まずはHTMLやCSSプログラミング言語とは別物として、しっかり意識しておきましょう。もし「プログラミングを学びたい」のであれば、HTML、CSSから学ぶことは絶対におすすめしません。

 

次に、何を学ぶときもそうですが、「最初から完璧な記憶や理解が必要なこと」は存在しません。特にプログラミングについて言えば、正しくないコードになっていれば何かしらのエラーが出るか、期待していない結果になるので、そこで「何でだろう?」「そういえばこれってなんとなく使ってるけど、どういう意味だろう」と、もう一度しっかり調べてみれば良いのです。

学校の勉強だって、大半の人は最初から完璧に理解してテストに挑むのではなく、最初は正解率50%ほど、何度も繰り返し練習問題を解くことで正解率が上がるものの、それでもテストで100%には及ばない、そういう経験をしてきたのでは無いでしょうか。

だったらプログラミングもそれで良いと思いませんか?そして、間違ったらなぜかを調べて、もう一度挑戦する、いわゆるトライアンドエラーを繰り返せばいつか正解になりますよね。

 

最後に、「すぐに活用出来そうなことから試してみる」ですが、プログラミングで挫折してしまうケースで考えられるのが、「プログラミングを学ぶことによるリターンを得るまでに時間が掛かりすぎる(結果、モチベーションを維持できなくなる)」「どんなものをまず実現したいか決めていない(結果、途中で何をすれば良いかわからなくなる)」というものだと思います。

僕の場合、「こういうものを作りたい」という目標があったわけではありませんが、「自分の仕事を自動化したい」という考えから、VBAを勉強し始めました。(プログラミングをやったことがない、塾会社の社員時代のことです)

VBAとはEXCELなどを操作出来るプログラミング言語です。EXCELが入っているパソコンさえあればすぐに始められるので、プログラミング言語特有の環境構築というハードルもなく、とっかかりやすい言語と言われています。(当初はそこまで考えていませんでしたが)

 

塾社員時代もほんの少しの業務を自動化し、それ自体に大きな達成感を感じられ、プログラマーになってからもEXCELを使用する業務の多くを自動化し、その度に自己満足に浸ることで、「プログラミングを学んだことによるリターン」をこまめに得られたことが、今でもプログラミングを学んでいる原動力になっています。

 

今ではクラウドソーシング経由で案件を受注し、ただの自己満足ではなくお金という利益も得られるようになりました。

月々の金額としてはお小遣い程度ですが、受注した仕事を完遂し、先方から感謝されることも、またプログラミングを学ぼうというモチベーションになっています。

 

特に社会人の方は、日々の業務が忙しく、中でもEXCELを使った同じような作業に時間をかけてしまっている、という方も多いのではないでしょうか。

そういった方は、まずVBAを学び、自分でマクロを作成して、自分の業務を1秒でも短縮する経験をしておくと、その後のプログラミング学習の大きなモチベーションになると思います。VBAにももちろん変数や関数、条件分岐などのプログラミング言語共通の概念が存在し、活用出来るので、VBAを学んだ後にJavaScriptPHPなどを学ぶと、かなりあっさり基礎を理解出来るようになります。

業務でEXCELではなくGoogleスプレッドシートを使っている、という方はGASというプログラミング言語をオススメします。こちらもVBA同様作業の自動化が出来ます。

 

最後に

繰り返しになりますが、HTMLやCSSプログラミング言語ではなく、学んだとしてもプログラミング言語を習得する手助けになるようなものでもありません。

 

また、「こんなWebページを作りたい」というものが無いのであれば、HTMLを学習しても学習したリターンを得るまでに時間が掛かりすぎてしまい、挫折する可能性が高くなります。まずは「今の仕事でも活用出来そうなもの」から作り始めましょう。VBAやGASがオススメです。最初は1秒しか短縮出来ないなど簡単なものしか作れないと思いますが、それを繰り返すことで10秒、1分、30分と、より多くの業務を自動化する力が身に付いていきます。

もし自分自身の「プログラミングの向き不向き」を確かめたい場合も、VBA、GASから実践してみることをオススメします。

 

偉そうにここまで語ってきましたが、僕自身もまだプログラミング学習経験1年3ヶ月ほどと、まだまだ初心者です。ただ、プログラマーとして働くことが出来ていて、副業で個人としてもプログラミングに関わることが出来、Webアプリ開発の勉強にも前向きに取り組んでいるので、「その程度のやる気を継続出来ている一例」として、参考にしていただければ幸いです。

 

この記事以外にも、僕のプログラミングの学習方法のまとめや、未経験からプログラマーに転職した転職活動のまとめなどもありますので、興味のある方はそちらも読んで参考にしていただければ幸いです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

Twitterもやっておりますので、もし直接何か質問したい場合などはそちらでどうぞお願いします。

https://twitter.com/natsumemix2525

私がプログラマーに転職したことに対してのQ&A

・はじめに
 プログラミングとは全く無縁の業種から独学し、現在プログラマーとして働いているのですが、ツイッターでフォロワーさんから質問されたことに対し、自分なりの経験や考えをまとめました。
 もしプログラミングに興味があり、転職を考えられている方は参考程度に読んでいただければ幸いです。
 
・前提として
 ・私は東京や大阪など、ITの会社が乱立しているところでは転職活動をしていません
 ・スクールには通わず、独学でプログラミングを学びました
 ・転職活動中に子どもが生まれ、現在3人家族です
 ・転勤不可、車での出勤不可
 ・IT系へのツテ皆無
 ・妻は働いていないので収入が少ない(家族を養えない)ところ不可
 こんな条件・状況で転職活動をしていました。
 
Q1.未経験分野への転職にあたり、年収は下がるのではないか。転職活動で受けた会社の相場はどのくらいだったか。
 
A1.年収ですが、私の場合、前職とほぼ変わりませんでした。前職は年収で言うと400万程度でしたが、塾だったので春期講習、夏期講習などの講習時に残業が多くなり、その結果の金額でした。
 
その残業代込みでは確かに前職の方が現状給与は高いですが、基本給で言えば同じくらいです。プログラマーになってからまだ賞与をもらうタイミングを迎えていないので、あとは賞与次第なところもあります。ちなみに前職も現職も賞与2回です。
 
転職活動で受けた会社の相場ですが、大体総支給で16万~22万のところばかりでした。中にはみなし残業40時間分も込みで、というところもあったので、時給いくらだよ…という感じのところは珍しくなかったです。
 
ただ、そういうところの大半から書類で落とされ、面接に行けても「未経験はちょっと…」というリアクションをされて落とされ、…なかなか難航しましたが、手あたり次第応募しているうちに今の会社に巡り合えたので、途中で折れなくて正解でした。
 
Q2.1年間でどのくらい客先に訪問したか
 
A2.まだ1年間経過していませんが、一度も行っていません。客先からの依頼を受けて、自社で開発しているような状態なので、基本的にはプロジェクトリーダーが客先とのやり取りをしています。
 
Q3.業務内でその都度勉強し、様々なスキルが身についていくものなのか
 
A3.私自身が今携わっている業務が製造、単体テストにあたる部分ですが、プロジェクトに加わってから、初めて身に付いたスキルはたくさんあります。設計書の読み方や、ER図の意味、それをプログラムとして実現する方法や、業務で使用するソフトの使い方など。
 
プロジェクトごと、担当する業務ごとに知らなければいけない知識は変わると思いますが、製造、単体テスト部分を経験すると、かなり全体の流れはイメージしやすくなるように思います。(もしテスターだけを担っていたらいまだにプログラムを自力で書けていないんじゃないかと)
 
あと個人的には、「スキルを身に付けないと仕事が終わらない(残業地獄になる)」と思っていたので、最初の1か月は毎日頭痛がするほど頭をフル回転していました。
 最初は覚えるべきことが多く、考えることも多かったので、自分の頭で覚えたり考えなくても良いように、ちょっとしたことでもExcelマクロで自動化したり、色んな工夫をしました。出来るだけ全エネルギーを「最低限自分の頭で考えなくてはいけないこと」に集中させることを意識した結果、3か月経った頃には自力で出来ることがほとんどになりました。
 
ちなみに「プログラマーとして働けば絶対に誰でもスキルが身に付くか」と言われると「No」だと思います。私よりも後にプロジェクトに参加した人がいましたが、業務に付いていけず、辞めました。
 
 プログラミング歴自体は私より断然長かったのですが、コミュニケーションを取ろうとしない、理解していないポイントを解決しようとしない、効率化の工夫をしないなどなど。
 
 もしプログラマーとして会社に属し、チームで働くことを考えるのであれば、プログラミングのスキル以前に、「正しく意思表示をすること」「自分で試行錯誤すること」の2つは絶対に必要だと思います。
 
 また、先ほど少し触れましたが、「どんな業務を担当するか」でスキルが身に付くかどうかは全く変わってきます。私自身、最初はテストだけを担当する「テスター」として配属予定でしたが、たまたま予定変更して設計書からプログラムを書く「プログラマー」として配属になりました。
 
 最初こそ不安もあり、苦労もありでしたが、今ではこの偶然が本当にありがたかったと思っています。たぶんテストだけを担当していたら、スキルが身に付かないどころか、早々にやめていた可能性も大いにあるからです。
 
・最後に
 ここまで実際にツイッターで質問されたことをもとに書いてきましたが、あくまで私自身の経験をもとにした内容ですので、全てのケースに当てはまることではない、ということは注意してください。
 
 もし今回記載した内容以外でも質問などあればツイッターのリプライやDMなり、ブログのコメントなりで気軽にお聞きいただければと思います。
 
 最後まで読んでいただきありがとうございます。

プログラミングはどんどん挫折して良い

・はじめに
 私は2019年の2月からプログラミングの独学を本格的に開始し、同年8月にはプログラマーとして転職することが出来ました。おそらく同じように考えて行動した人の中では、順調に進むことが出来ている方だと思います。(実際思っていた通りの流れ過ぎて、今でも少し驚きます)
 
 以前投稿した記事では「プログラミング学習そのもので苦労したことはあまりない」とカッコ付けましたが、実際は色々諦めたり方向転換したりしてきたので、今回は何をしようとして出来なかったかをつらつら書いていこうと思います。
 
・最初の制作物(笑)
 私が最初にプログラミングらしいことをしたのは、実は独学を始める前でした。塾のスタッフとして働いている時、既存のマクロファイルを使ってテストの作成・印刷をしていたのですが、枚数指定などが出来ない仕様で、1度のマクロ実行で1枚しか印刷出来なくなっていました。
 
 ちょうどVBAの基礎的な知識は身に付けたものの、一から何かを作るイメージがわかなかったので、この既存の誰かが作ったマクロに、for文を追加するだけ(それでもかなり時間がかかった)という代物が、私の最初の制作物でした。これを「作った」と言ったら怒られるレベルですが、本当に初めて能動的にプログラムを書いたのはこれです。
 
 ちなみにプリントアウトする処理を繰り返したため、確認のためにマクロを実行する度に結構な枚数の紙を犠牲にしてしまいました。
 
・本当に最初の制作物
 本当に一からプログラムを書いたのはその直後でした。教室のブースの空き状況をExcelで確認出来るようにしている他教室の社員がいたのですが、いつもものすごく忙しそうにしているにも関わらず、そのブース状況確認シートを毎回手入力していました。それを自動化出来ないかと空き時間にちまちま作りました。
 
 シートのフォーマットは決まっていたので、別のシートから情報を読み取り、条件に応じて確認シート側のセルに色を付ける、という処理でした。
 
 今なら多分30分くらいで作れますが、その時はたぶん5時間くらいはかけたんじゃないかと思います。やっと完成してその社員にプレゼントしたところバグが見つかり・・・ということを何度か繰り返して、逆にちょっと迷惑もかけつつ、思った通りのものをプレゼントすることが出来ました。
 
 自分で使うだけなら多少雑でも不具合があればその都度対応すれば良い、と今でも思いますが、他人に渡すものは慎重に作らないといけない、という教訓を得たのはこの時でした。
 
・初めてのHP模写
 Progateでプログラミングの勉強をして、PythonRuby、HTMLやCSSなど色々とにかくインプットしまくった後の2019年4月頃、ようやく「ちょっとアウトプットもしてみるか」と思い、大学のHPの模写に挑戦してみました。が、2日で挫折しました。
 
 理由はシンプルで、「楽しさを感じなかった」からです。Webページ制作をしている人には申し訳ないのですが、個人的には合いませんでした。そもそもデザインとか、絵とか、めちゃくちゃ苦手なタイプなので。
 
 実際にやったことはHTMLとCSSを少し書いたくらいだったと思うので、プログラミングとは言えない部分ですが。元のページはJavaScriptも使っていたので、そこまでいけば楽しめたかもしれません。
 
 この時の学びは、「自分はwebページ制作にはあんまり興味無いんだな」ということでした。あと、「Brackets」というエディタを試しに使ってみたところ、HTMLやCSSを書く上でかなり便利な機能がそろっていたので、「エディタによっての向き不向きって大きい」という体験も、この時に出来て良かったと思います。
 
・初めてのPythonアプリ制作
 結論から言うとこれも挫折しました。内容としては、Pythonを使ってナンプレの問題を自動生成し、Excelに書き込むというものでした。途中までは出来たのですが、そもそもナンプレの問題をどうやって正しく作るかというロジックというかアルゴリズムというか、がイメージ出来なかったので、理屈が分かっていないものをプログラミング出来るわけもなく、1週間くらいは考えたものの途中で投げました。
 
 ただ、この時にPythonのopenpyxlというライブラリの存在や使い方などを自分で調べて自分で試し、体感出来たのはとても大きな収穫でした。エディター上でプログラムを書くことと、実務との関連がどうしても見えなかったので、「PythonExcelファイルを読み書き出来るんだ!」という感動はかなり強かったです。(それすらも知らないのに作り始めるほどの見切り発車でした)
 
・初めてのAndroidアプリ制作
 これも挫折しました。(でもまたやりたい)
 実はその前にPythonのデスクトップアプリを作ろうとしたのですが、Tkinterというライブラリを使ってみたものの、いまいち理解出来なかったことと、「パソコンよりもスマホでも使うアプリの方が需要高いはず」と思い、途中でAndroidアプリに切り替えました。
 
 Androidアプリ開発用の環境を整え、いざ色々触ってみたものの、メインの言語が自分の苦手とするJavaなんですよね。
 
 Javaの勉強もしながら進めてはみたものの、進むスピードが遅すぎたのでモチベーションを維持出来ませんでした。
 
 でもこの時の学びとして面白かったのは、PC上で仮想のAndroid端末を用意してその画面を表示し、アプリの動作確認が出来るということでした。動作テストは実機でしかできないとばかり思っていたので、こんなことが出来るのか!と感動しました。
 
・最後に
 上記のような流れを経て、プログラマーとして今も働いているわけですが、読んでいただければわかる通り、「挫折から学んだこと」はものすごくたくさんあります。
 
 もしHP模写をやっていなければ、Webページを作るような会社に入ってストレスを感じていたかもしれませんし、エディタについての理解も浅かったと思います。(今もまだまだですけど)
 
 もしPythonナンプレを作ろうとしていなければ、プログラムと実務がどのように連携されるかをイメージ出来るのはもっと後だったかもしれませんし、そもそもライブラリの使い方すら満足に理解していなかったかもしれません。
 
 プログラマーとして業務内でやっていることはもちろん全て完成させていますが、個人で何かを作ろうとして実際に完成させられたものは本当にわずかです。
 
 でも、途中までやってみたからこそ、「これは楽しい」「これは楽しくない」という「自身の興味関心の対象」を知ることが出来ましたし、「いつか再チャレンジしよう!」と思えるものも出来ました。
 
 プログラミングを勉強して、プログラマーとして転職を考えていると、途中で「どんな業務をするプログラマーになりたいのか」を考えるタイミングが絶対に出てきます。
 
 その時に、何のアウトプットの経験もないのに「こういう業務がしたい!」なんて絶対に分からないと思うんですよ。そういう意味でも、最初のうちこそ色んなものに手を出しては挫折しまくれば良いと思います。
 
 「完成させることが何より大事」と何かで見たことがあります。もちろんそうですが、もっと大事なのは、「方向性を多少変えてでも楽しく取り組み続けること」だと思います。
 
 自分なりにやってみて、完成させられなかったとしても落ち込まず、もう少しハードルを下げてみたり、ジャンルの違うものを作ってみたり。そうして多少方向を変えながらもプログラミングに触れ続けることが、苦しむことなく、楽しく継続するためのコツかなと思います。
 
 プログラミングってめちゃくちゃ楽しいと思うんです。きっと勉強し始めの頃はみんな、「プログラミングってこんなことも出来るんだ!」と目を輝かせていたはずなのに、時間が経つにつれてやけに苦しそうになる。出来ることはどんどん増えているはずなのに。
 
 他人のレベルと比べたり、自分の思い通りのものを完成させられなかったり、理由は色々あると思うんですけど、「好きこそものの上手なれ」です。他人から無理矢理やらされていることではないなら、気の向くまま、プログラミングに触れられる時間を出来るだけ楽しみましょう!
 
 プログラミング学習を始めて2年目ですが、私自身ももっとプログラミングを楽しみます!

業務効率化ファイル無料配布&内容解説

・はじめに
働き方改革とはよく聞くものの、実際現場では「残業するな」ばっかりで、業務効率を上げるようなツールが導入されることも無く、効率化は個々人の能力に一任されているような気がしますが、たぶん気のせいじゃないですよね。
 
そんな中、個人で業務効率化の工夫をして、さらにnoteで共有されている現役高校教諭のいせごん様のツールに、拙いながらも手を加えさせていただきました。(いせごん様にも許可を得ています)


↓今回お借りした元ファイルを共有されている、いせごん様のnote記事
教員におすすめ!働き方改革に役立つExcelシートの紹介【Excelファイル無料ダウンロード】|いせごん|note
 
今回はそのファイルの配布と、ファイルの仕様に関しての説明が目的の記事です。


いせごん様が高校教諭のため、学校の先生向けの作りにはなっていますが、少し改変すれば一般的な会社員の方にも使っていただけるものになっていると思います。
 
Excelの基礎は理解しているものの、実際にどのように活用すれば良いかあまりイメージがわかない人にも見て参考にしていただければ幸いです。
 
目次
・ファイルダウンロードリンク
・ToDoシート概要
・TELシート概要
・電話分析シート概要
・おわりに
 
■ファイルダウンロードリンク
↓こちらからダウンロード出来ます
Dropbox - 働き方改革シート改.xlsm - Simplify your life
 
※注意事項
今回作成したファイルの元はいせごん様ですので、ダウンロードしたファイルの使用はご自由にしていただいて構いませんが、何らかの形で転載する場合はいせごん様のnote記事のリンクを貼るようお願いします。
 
ちょっとだけマクロを使っているので、開いたらマクロの使用についての確認が出ますが、使用を許可してください。


以下、長々とファイルについての解説をしていますが、ややこしい操作はありませんし、ファイル内にもテキストボックスで使い方は記載しているので、そちらを見ていただければ使い方は分かるかと思います。
 
■ToDoシート概要
まず一つ目のシートはToDoシートです。


おそらくこのシートは多くの方に利用いただけるものだと思います。


まず1行目、2行目の薄いオレンジ色のセルに、名前や目標、部・分掌を入力します。


「完了予定>14日」「完了予定>7日」と表示されているセルには、何かタスクがあるときに、


「完了予定日まで何日より多く日数があれば余裕とするか」をI2セルに、
「完了予定日まで何日より多く日数があれば要着手とするか」をJ2セルに


それぞれ入力してください。

(J2セルの数値未満になると「早急にやらなければいけない」タスクとなります)
 
ここまでが初期設定で、あとは実際にタスクを随時入力していくだけです。


入力の際、G列から入力を開始すると、自動的にG列よりも左側のセル(完了日以外)に初期値が入力されます。


入力項目の意味については以下の通りです。
 
A列:何月のタスクなのか(初期値:現在の月)
B列:いつから開始するタスクなのか(初期値:今日)
C列:いつ完了予定のタスクなのか(初期値:今日)
D列:実際に完了した日付
E列:どの部・分掌のタスクなのか(初期値:H2セルの内容)
F列:誰が担当のタスクなのか(初期値:H1セルの内容)
G列:タスクの内容
H列:内容に関する備考、メモ
I列~K列:タスクの分類
 
追加機能1:緊急度によりタスクの色が変化
見てわかる通り、タスクのセルの色や文字の色が違う部分がありますが、ルールは以下の通りです。
 
緊急度低い(完了予定まで「I2セル」日より多く日数がある)
→緑背景、黒字


緊急度並み(「I2セル」日未満、「J2セル」日より多く日数がある)
→白背景、黒字


緊急度高い(「J2セル」日未満)
→白背景、赤字


ヤバイ(完了予定<今日(超過タスク))
→黄背景、赤字


OK(完了済)
→グレー背景、黒字
 
このルールのためにI2セル、J2セルの数値を設定してもらったので、自分が危機感を感じやすいなら多めの日数を、逆に危機感を感じにくいなら、少なめの日数をI2、J2セルに入力していただくと良いと思います(笑)
 
セルの色が変わるので、フィルターをかける時にセルの色でフィルターをかけることも出来るようになっています。


完了済みのタスクを非表示にしたい場合は、セルがグレーのものを表示しないようフィルターをかければ、「これからやるべきタスク」のみを見ることが出来ます。
 
追加機能2:分類1~3
分類1~3のセルはプルダウンになっており、設定した項目から選ぶことが出来ます。


どんな項目を使うかは、「リスト内容」シートのA~C列のそれぞれ10項目です。


タスク管理をする際、出来るだけタスクを小分けにしておく方が良いとされますが、時には「全体のうちどのくらいのタスクが終わっているのか」を確認する必要も出てくると思います。


例のように、①中間テストという大きなタスクのうち、どの項目が終わっていて、何が終わっていないのか、分類1でフィルターをかけることですぐに確認することが出来ます。


特に、複数名で進めているタスクを管理する人には便利な機能ではないかと思います。
 
■TELシート概要
2つ目のシートは電話をかけた履歴を記録していくシートです。学校の先生であれば、出席番号ごとにいつ、どんな内容で電話をしたか記録していくことで、大切な約束をすっぽかすなどの可能性を下げることが出来ますね。
 
こちらのシートはA列から入力することで、B列、D列に初期値が自動入力されるようになっています。


A列:出席番号(プルダウンで、「リスト内容」シートに入っている番号を選択出来ます)
B列:日付(初期値:今日の日付)
(C列:月(初期値:今日の月)(使用者には直接必要ないので非表示))
D列:時間(初期値:現在の時刻)
E列:誰が電話に出たのか(父、母など)
F列:どのような目的で電話したのか
G列:つながらなかった場合は1(プルダウンで1のみ選択可能)
H列:電話で話した内容や、家庭の反応についてのメモ
(I列:どの生徒に、何月電話したかの区分(使用者には直接必要ないので非表示))
 
特にG列については、「どの生徒の保護者はどの時間に繋がりやすいか(逆に繋がりにくいか)」を確認するためにも、繋がらなかった際の記録として入力しましょう。
 
こちらは初期値の入力を自動化した程度で、追加機能は無いです。
 
■電話分析シート概要
シートそのものが追加内容ですが、学校の先生に必要かどうかはちょっとわかりません(笑)


自分が塾長だった時、「どの家とどの程度コミュニケーションを取っているか」を可視化するために同じような分析をしていたので作ってみました。


A列:出席番号(TELシート同様、リスト内容シートから引っ張ってきています)


B~M列:その生徒のご家庭と何回電話したか(つながらなかった場合はカウントせず)
 


一番下には1か月あたりの電話の平均回数と、合計回数が算出されます。


生徒ごとに偏りが無いか、コミュニケーション不足なご家庭は無いかなど、感覚ではなく数値として確認することが出来ます。


ちなみにTELシートのC列、I列はこのシートで使っています。
 


■おわりに
文章で見ると逆にめんどくさい代物に見えるかもしれませんが、実際に使うとそんなに大したことはしていないので、「とりあえず触ってみよ」と思って適当に使ってみていただければと思います(笑)
 
ToDoシートの内容についても分析するようなシートを作ってみても良いかもしれませんね。

 

「開始から完了まで時間がかかっている分類は何か」とかが一目で分かれば、改善策を考えるきっかけになるかもしれません。
 
教育関係の仕事をされている方ならほぼそのまま流用出来そうですが、営業の方なんかも、出席番号の部分を客先の名前とかにして、分類も設定すれば、結構役立ちそうな気がします。


 
また、関数の使い方やVBAの書き方など、勉強中の方はぜひ自分なりにいじってみてください。
 最後まで読んでくださった稀有な方、ありがとうございます!