未経験プログラマーの雑記

元個別指導塾運営者、現プログラマーによるブログです。教育や自身の学びについて発信していきます。

「エンジニアは甘くないぞ!」という警鐘に対して思うこと

前回の記事では、プログラマーとして仕事をする際は製造の工程に携わるべき、ということを中心に紹介していきました。

bottea.hatenablog.com

 

今回は、Twitterで何度か見かけた、「他業種からエンジニアに転職する時はよく考えてからにしたほうが良い」という意見に対して、自分の考えを書いていこうと思います。

 

前回までのような具体的なアドバイスとは違い、考え方の話なので、絶対に僕が正しい、と言うつもりは無いですが、こういう考え方もあるよ、という意味で、お暇な方は読んでみてください。

 

まず少し自己紹介をしておくと、僕は学生時代にはプログラミングには全く触れておらず、社会人になってから半年プログラミングを独学して、プログラマーに転職することが出来ました。周囲にはプログラマーとして働いている知人もおらず、どんな仕事をしているのか、完全にネットで得た知識しか無い状態でした。そもそも塾業界で働いていたので別の業種の人との交流もなく、「塾での仕事以外何も知らない」と言っても過言ではありませんでした。

 

Twitterで見かける「他業種からエンジニアに転職するのは慎重にしたほうが良い」という方の意見としては、

・今の仕事に不満があるなら、エンジニアになってすべて解決するとは限らない

・エンジニアの仕事は思われているより楽じゃない。むしろきつい。

・エンジニアの仕事はプログラムを書くだけじゃなく、要件定義や保守・運用など、プログラムを書く以外の仕事もたくさんある

・高給取りになれるなどと言われているが、それはごく一部

などなどでしょうか。

 

1.やってみないと分からないことが多すぎる

今回僕の意見は主にこれだけで、「なってみないと分からないんだから、外野が口出ししなくて良いんじゃない?」ってことです。

 

そもそもプログラミングを独学したり、スクールに通ってコストを費やしてまで学んでる人って、ある程度の覚悟を持ってると思うんですね。

(さすがに全くプログラミングを学んでないのにエンジニアになりたいって言ってる人がいたら、僕も「舐めるな!」って言いたくなりますけど・・・)

 

その覚悟の理由は様々あると思います。現在の業種、職場への不満、待遇への不満、将来への不安などなど。

 

そういうものが積み重なって、「新しいことに挑戦する」という覚悟がある程度固まっている人に対して、「いやもうちょっと考えたほうが良いよ」って言うのは野暮じゃないかなと。

 

ただでさえ新しいことに挑戦し始めるのって勇気がいるのに、それ以上の負荷をかける必要がどこにあるんだろう、って思うんです。

 

また、その仕事が自分に合っているかどうかって、

・仕事内容

・仕事で関わる人がどんな人たちか

・仕事環境

・会社の風土

・業務への自分自身の興味関心の強さ

などなど、1つや2つではない様々な要素の集合で判断するものだと思うんですね。

 

これらすべてを転職前に正しく情報収集し、判断することなんてとても出来ませんし、エンジニアの業務内容について、文字だけで情報収集しても全然どんなことしてるかイメージが沸かない、という人も多いんじゃないかと思います。(実際僕もそうでした)

 

エンジニアに限らず、結局はやってみないとわからないと思うので、せっかく新しいことに挑戦しよう!と思った人は、その覚悟をよく知りもしない他人の言葉なんかで疑ったりせず、当たって砕けろ精神で突撃すれば良いんじゃないかなと思います。

 

ただ、強いて言うなら前回の記事でお伝えしたとおり、プログラマーとしての仕事は製造から携わることをオススメします。

 

2.もし合っていなかったとしても

実際にエンジニアになってみて、「あ、自分はこの仕事合わないな」と思ったら、その時にまた次の仕事を考えれば良いんです。

 

その際、プログラミングの能力が多少身についているなら、EXCELをよく使用する事務職などであれば、VBAを少し勉強して「プログラミングをやっているので、現在の業務の効率化が出来ます」とか、転職活動でいくらでもアピール出来るようになると思います。

 

プログラミングを学ぶことの大きなメリットはIT以外の他の業界でこそ重宝される点じゃないかなと思います。

 

プログラミング学習が近年注目されているとはいえ、IT以外の多くの会社ではVBAを使いこなせる人すら稀です。もっと言えばEXCELの関数をちゃんと理解している人すらどれだけいるのか怪しい。

 

もしエンジニアとして思うようなキャリアを歩めそうになければ、そのスキルを活かして他業種で頑張る、という選択肢もあるわけです。

 

プログラミングを勉強していました、と言うより、プログラマーとして働いていました、と言う方が、転職の時にも注目されやすいですしね。

 

そんなわけで、エンジニアとして続かなければプログラミングの習得に掛けた費用が無駄になる、とは全く思いませんし、リターンの可能性はIT業界以外でも十分あるなと思います。

 

終わりに

僕自身がそうでしたが、経験したことのない他業種、しかも専門性の高そうなプログラマーという仕事に転職するのは相当勇気が必要でした。

 

僕自身が置かれていた様々な状況によるプレッシャーのおかげでそれを実現し、今もプログラマーとして働くことが出来ていますが、本当にラッキーだったなと思いますし、転職して心から良かったと思っています。

 

ただ、全員が全員、僕のように「プログラマーに転職してよかった」と思える人ばかりじゃないことも想像出来ます。実際に、僕と同じプロジェクトで働いていた人が複数人、仕事が思うように出来ずに辞めていきました。

 

でもその結果も、挑戦してみたからこそなので、やる前から決めつけて、やらずに時間ばかりが経過してしまい、後になって「あの時やっていれば…」と思うのが一番もったいないし、無駄だと思うんですよね。

 

少なくとも、どこの誰か分からないような人間の言葉で自分の覚悟を曲げたら駄目です。絶対に後悔します。自分で考えて、自分で行動しましょう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

今後もプログラミング学習やプログラマーとしての仕事、副業に関することなどを中心に記事を書いていきますので、良ければ読んでいただけると嬉しいです。

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