話題の不登校YOUTUBERの件で改めて思うこと【Twitterでの議論は不毛】
ゆたぼん、という小学生YOUTUBERが話題になっていますよね。
私はよくTwitterやスマートニュース、YOUTUBEを見るので、ゆたぼんさん本人の動画だけでなく、その動画での発言についていろいろな人が意見しているツイートや記事、動画をたくさん見ています。
私自身塾を運営する立場だったこともあり、教育という面でもこの話題については興味を持っていますが、今回はその教育という面ではなく、ネット上での議論について思うことを伝えたいです。
まず最初に感じたことは、Twitterでの議論は不毛ということです。
これは今回の件で改めて実感しただけで、以前から考えていたことです。いわゆる議論になるような内容は、「いつ」「誰が」「どのような背景で」「何をしたか」という情報が必要ですよね。そのことについて、「誰が」「どのような立場で」「どのような観点から」「どう思うのか」が『議論する側』にとって最低限必要な情報じゃないかなと思います。
140字という制限があるTwitterで、そのような情報をすべて載せ、伝えたい意見を誤解が無いように伝えるような文章にするのは不可能だと思うんです。
ネット上で議論になる問題というのは、今回の不登校YOUTUBERの件でもそうですが、問題点が複数あり、そのどこに食い付いているのかが人によって違うため、議論が長引き、結論的な考えが結局曖昧なままに時間が経過して風化するのだと思います。
今回の不登校YOUTUBERの件で議論のテーマとされていそうな内容は
・義務教育を受けることを拒否していること(本人の問題)
・義務教育を受けることを拒否していることを親も容認していること(親の問題)
・不登校になっている原因がいじめや病気などではなく、宿題が嫌(一般的に見ると些細な理由)だということ
・現在の義務教育の意義
などでしょうか。細かく分けるともっと多くありそうですが、たとえば1つ目のテーマに関して意見している人に対して、4つ目のテーマから反論するような、食い違いが多発して大渋滞を起こしているのがTwitterでの議論です。
以上のように考えると、Twitterで投稿されている内容は議論とも呼べないような、各々の意見の押し付けあいになっていることがほとんどなので、議論に参加することはもちろん、それを読み取る、読み取ろうとすることも不毛なのだろうなと思います。
意見の押し付けあいが娯楽になっている人はそれで良いと思うのですが、もしちゃんとした自分の意見を正しく他の人に伝えたいと思っている人がいるのであれば、少なくともTwitterでの投稿ではなく、ブログや、それこそYOUTUBEで動画としてまとめて発信するほうが正しく伝わるでしょうね。
Twitterでの発信が全て不毛だとは思いません。意見を発信し、それが正しく伝わらないことで発信者がさらに意見を考え、伝達しようとすることは、発信者にとってかなりプラスになっているはずです。ただ、読み手側にとっては労力に対して得られるものが少ないことのほうが多いように思います。
また、意見を発信した人に対して過剰に食いつく人がいますが、どんな意見であれ、その意見は9割以上「良し悪しを判断するには情報が欠けすぎているもの」です。よって、意見する価値すらないので、自分にとって気に入らない意見が目に入っても気にする必要はないでしょう。(もし発信者がどんな人で、どんな立場から、どのような観点で意見しているのか、がしっかり書かれているのであれば、じっくり考える価値はありそうですね)
ということで私なりの結論ですが、
・Twitterでの議論はそもそも議論ですらないので読む価値無し。
・議論(意見の伝達)をしたいならブログやYOUTUBEなど、必要な情報や何についての考えなのか、できるだけ細分化して意見すること。
以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。