クラウドソーシングでの副業経験振り返り
副業の収入、今年20万くらいはいけると思ってたけど、無理そうだな。
— クボ@テスター (@natsumemix2525) 2020年9月21日
いって13万くらいか。
まぁ1年目でって考えると上出来。
以前こんなツイートをしたところ、思っていたよりも反応があったので、改めて僕が副業でやる上で考えたことと、現時点のスキルセット的なものを紹介したいと思います。
副業履歴
冒頭のツイートの通り、僕は副業を始めてまだ1年目です。
本業以外で収入を得るために動き始めたのが2020年1月。副業には興味がありつつも、それまでは自分に何が出来るのかすら思いつかず、まして本業だけでもいっぱいいっぱいだったため、実際に行動には移していませんでした。
ですが、2019年2月からプログラミングを学習し始め、2019年8月にプログラマーに転職したことで、
・体力的、時間的な余裕
・プログラミングのスキル
の2つを同時に得ることが出来、ある程度仕事にも慣れて「何か新しいことをやろう」と思って始めたのが、副業でした。
副業の方法として選んだのは、主にクラウドソーシングのココナラというサイトです。
クラウドワークスやランサーズなど、似たようなクラウドソーシング系サービスは多数ありますが、僕はココナラを選びました。理由は後ほど説明します。
ココナラでは
・公開依頼の受注
・顧客からの直接依頼、受注
・オリジナルサービスの販売
の2つが主ですが、僕の場合は最初は完全に「公開依頼の受注」、現在は「顧客からの直接依頼、受注」が主になっています。
以下が僕のこれまでのココナラでの受注件数と金額です。
1月 6件 10876円
2月 2件 9425円
3月 4件 9425円
4月 1件 2900円
5月 3件 4350円
6月 1件 7250円
7月 0件 0円
8月 1件 7250円
9月 1件 2900円(9/26時点)
計 18件 51476円
ちなみに、上記は収入としての金額です。クラウドソーシングでは基本、サイトに手数料を取られるので、その手数料を引いた後の金額が上記の通りです。
「え?今年13万とか最初に言ってなかった?」
と思われそうですが、ありがたいことにココナラ以外で完全に個人としてもお仕事をして、報酬をいただいたこともあるので、それを含めると現時点で約11万円の収入になっています。
特に1月は「数をこなそう!」としているのが丸わかりですね笑
2月以降は基本多くて週1件くらいのペースで受注していたように思いますが、1月、2月が公開依頼にとにかく「やらせてください!」と仕事を取りに行ったのに対し、3月以降はほぼ公開依頼への応募はせず、これまでにお仕事をいただいた方から直接お声掛けいただいてのお仕事です。
中には1時間ほどで終わるような簡単な依頼もありましたが、土日ほぼ丸々使ってようやく終えたものもあったりするので、今でこそ多少ましですが、これまでの平均で時給を出すと、多分せいぜい500円とかだと思います笑
受けてきた依頼は基本「EXCELに関するもの」です。その理由を含め、次に僕のスキルセットを紹介します。
スキルセット
1.EXCEL関数を使って多少複雑な計算式を自力で作れる(凡人レベル)
3.SQLの経験(副業開始当初で実務4ヶ月ほど)
クラウドソーシングで仕事を受注するのに活かせるスキルと言えば、僕はこの程度しか持っていません。だからこそ、EXCELに関するものくらいしか、受注出来ないんですね。
ただ、凡人レベルでもEXCELを扱えることで、「EXCELで困っている大多数の人」のうち、ごく一部の人は僕レベルでも助けられました。
EXCELを使っている人が多いからこそ、レベルがそこまで高くなくてもなんとかなっている、という状態です。
裏を返せば、だからこそ単価は低くなりがちです笑
依頼を受けつつ、日々勉強しています。
時々ツイッターで
「副業で稼ぐためにプログラミングを始めたが、何が出来るようになれば良いのかわからない」
というような内容を目にします。
でもこれって、考えてもしょうがないことだと思っています。
「お金を稼げる」ということは、「お金を払う人がいる」ということで、じゃあその「お金を払う人」が何を求めているのかを知り、それに応えないといけないわけですよね。
じゃあどんなことを求めているのかを「調べる」のが先で、「考える」のはその後かなと。
試しにクラウドソーシングで依頼を眺めてみて、「この内容なら興味があるし、勉強すれば出来るかもしれない」と思うことを見つけて、そのスキルを伸ばしてみるのが副業開始の近道かなと思います。
副業をする際の考え方
自分なりに、「お金を稼ぐため」に考えたことを書きます。
僕は副業を始める際、他のクラウドソーシングサイトではなくココナラを選びました。理由は以下の通りです。
- 最低金額が高めに設定されている
- 自分に出来る依頼が多かった
- 競合がそこまで多くない
- 自作サービスの販売も出来る
1と3により、クラウドワークスは僕の中で最も選びにくいプラットホームです。
似たような依頼であっても、ココナラでは最低1000円という下限の金額が設定されていますが、クラウドワークスでは数十円だったり。簡単な依頼には競合が数十人おり、自分が選ばれる可能性もかなり低くなります。
ではランサーズはというと、依頼内容のレベルが割と高めな印象を受けます。
その分報酬も高いものが多いですが、こちらも競合が多く、勝てるイメージが湧きませんでした。
僕がもし、プログラミング言語にもっと詳しく、自力でアプリを作ったりシステム開発が出来るような人間であれば、ランサーズを選ぶかもしれません。
ココナラは大規模で専門的な依頼が少ないためです。
また、ランサーズは長期的な契約をする依頼形式もあるため、長く安定して報酬を得たい場合も、ランサーズが良いかもしれません。
「自分の場合、どの場所なら稼げるか」を考えた時、それぞれのプラットホームを実際に見て、上記のように判断しました。
そこまで深く考えたわけではありませんが、個人的には良い判断だったんじゃないかと思います。
あとは、途中までは嬉しい誤算だったものの、途中から意識的に考えているのが、「リピーターを作るために考えること」です。
ココナラの場合、単発の依頼を受けて報酬を得て終了、という流れです。
公開依頼を受注する形で稼ごうと思うと、18件依頼を受けるために50件くらいの依頼に応募しないといけないかもしれません。(僕が新規の依頼に応募する際の受注率は大体30%くらいなので)
それを特に気にもせずやるつもりでしたが、意外なことにリピーターが何人も出ました。
その結果、18件の依頼を受けていますが、公開依頼に応募した数は30件ほどです。
依頼を探し、応募する文章を書く時間も馬鹿になりませんし、何よりはじめましての人に対してコミュニケーションを取ったりするのも結構大変ですよね。
リピーターを作ればそうした労力を省けるので、そのためにも相手の期待を超える仕上がりにして、「またどうかお願いします!」という言葉をいただくようにしています。(実際そう言ってくださった方はほぼリピートしていただけます)
サービス過剰になりすぎない程度に
「こんな機能も付けておきました」
と納品時にアピールしたり、
「ご希望の内容であれば、こういう風にした方がより使いやすくないですか?」
と提案したり。
それを喜んでもらえるのが、副業をしている一番のモチベーションになっていたりします。(もちろんお金もほしい)
今注意していること
個人的には、前職から異業種に転職し、第一子の子育てもあり、家事もして、そんな状況で始めた副業だったので、月平均1万円程度の収入が本業以外でも作れたことについて、大満足です。自己評価で言えば100点です。
ただ、今注意しているのは、「価格を下げすぎない」ことです。
リピーターがいて嬉しい反面少し気になるのは、初期に低価格で引き受けた方の僕への依頼価格がかなり安くなりがちなことです。
初期は特に実績を作ることしか頭になく、リピーターがつくとは思ってもいなかったので・・・。
もちろんあまりにも安すぎる場合は交渉しますが、最初に安く設定して引き受けてしまった自分にも否があるので、ある程度は受け入れてしまっている状態です。
今後、公開依頼に応募する場合は必要になる労力を考え、適正と思う金額で受注します。
その上でリピーターが付くようなものを提供出来なければいけない、というのが最近の意識です。
…なんだか話題がそれてきましたが、これから副業を始めたい人のためにまとめると、
- 実際の依頼内容を見て、自分のスキルを磨くこと
- 自分のスキルで稼げる場所を、出来るだけ自分の目で見て考えること
- 最初は実績作りのために仕方ないが、出来るだけ価格競争はしないこと
- リピーターを作るための工夫をすること
このあたりが大切かなと思います。
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございました。
僕の場合、現状副業の収入は時給換算すると500円程度だと思いますし、平日寝る前であったり、土日の自由な時間を小銭稼ぎのために費やしていると思うとなかなか悲しくなりそうですが、
個人的には
- 自分のスキルアップのための投資
- 自力で稼ぐことの面白さ
- お客さんから感謝される喜び
あたりがモチベーションになり、誰かに強制されているわけでもなく継続することが出来ています。
VBAを1年程度経験してから始めたとは言え、副業を始めた当初は本当に基礎的なことしかわかっておらず、コードを書くのも下手でした。どの程度の内容なら自分で出来るのかも分かりませんでした。
それを思うと、副業をしていたからこそ出来ることは確実に増えましたし、「次はこういうことに挑戦してみたいな」という次のステップを考えられるようになりました。
普通なら本業の経験を副業に活かす人が多そうですし、僕もその部分があるのですが、逆に副業の経験を本業に活かせたことが何度もあり、そういう意味でも、やってみて良かったなと思っています。
これからますます副業ブームの流れが激化して、ココナラも供給過多になりそうですが、そうなる前に自作コンテンツを個人で販売出来る程度になれるよう頑張ります。
一応自分なりに、これまで9ヶ月間ほど副業をやってきて考えたことなどをまとめましたが、「もっとここを教えてほしい」「こういう部分に言及してほしい」などありましたら、コメントやツイッターのリプライなどでぜひ教えて下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。