未経験プログラマーの雑記

元個別指導塾運営者、現プログラマーによるブログです。教育や自身の学びについて発信していきます。

「未経験プログラマーへの批判」への批判

・はじめに
「未経験からでもプログラマー(エンジニア)になれる!」という謳い文句に乗っかり、実際に半年の独学期間を経てプログラマーとして転職した僕が、「未経験からプログラマーになる人への批判」について考えてみました。全く何の役にも立たない内容だとは思いますが、少しでもそうした批判で心が揺らいでしまう人を勇気付けられればうれしいです。
 
・そもそもの話
そもそも、誰がどんな仕事に就こうが、どんな職業を目指そうが、他人にとやかく言われる筋合いはないです。
 
また、「アメリカでは~」とか外国でのプログラマーとしての就職の流れや厳しさを語りだす人もいますが、ここは日本です。どちらの仕組みが良いかなんてのは比べようがありませんし、アメリカの方が良いと思う人は自分がアメリカに行っておけば良いわけで、他人に押し付けるのは意味不明です。
 
日本はプログラマーになるために必要な資格などは特にないので、その分誰でも、プログラマーになるチャンスは大いにあります。それを活かしてるだけの話なので、批判される意味がわかりません。
 
色んな価値観の人がいるので、「ああ、そういう考えの人もいるんだな」と思うこともありますが、特に今はツイッターなどのSNSで多くの意見を見ることが出来る一方、多くの意見を見てしまうがために一歩動き出すのを躊躇しがちな世の中ですよね。
 
だから「他人がどう言おうが適度に無視、自分の考えを出来るだけ尊重し、他人には押し付けない」というスタンスがちょうど良いんだと思います。
 
 
・「エンジニア不足とは技術力のあるエンジニアが不足しているということであり、誰でも良いわけじゃないから出来もしないやつが勘違いして入ってこようとするな」という批判
 
そりゃそうですよね。「プロ野球選手が足りない」ってなって、そこら辺のおっさんが「加勢するぜ!」って入ってきても、「いや、お前は呼んでない」ってなりますよね。
 
でも、じゃあ今現在働いているプログラマー全員が、ものすごい技術力を持っていて、早々代わりが見つかるもんじゃないような希少な存在なら、なおのこと後継者を一人でも多く作るためにも、1%でも可能性がある人間には挑戦させるべきですよね。
 
逆に、そこまで技術力が高くない人も存在するのであれば、これから努力して追いつけるかもしれないじゃないですか。最初の1か月は給料泥棒、他人の時間泥棒でも、3か月目、6か月目、2年目にもなれば、多少の戦力にはなれるはずです。(もちろんそのためにも、未経験から働き始める本人が全力で頑張る必要があります)
 
もしその育成期間が迷惑だ、ということであれば、育成を担わなければ良いだけです。自分は自分の仕事で精一杯だから、新人に貴重な時間を割いていられないと、自分の上司なりに伝えれば済む話です。
 
その上で新人育成を押し付けられるのであれば押し付けてくる上司や余裕が無い職場、プロジェクトの問題ですし、そもそも「自分は育成をしたくない」という意思表示すらしていないのであれば、意思表示していない人の問題です。(個人的にはこっちのパターンの方が多いんじゃないかと思っています)
 
「自分がわがままを言えないから、未経験プログラマーを志す人たちに責任転嫁してるだけ」って、言葉にするとすごくレベルの低い人たちですよね。そんな人たちの心無い言葉を気にしないでください。時間の無駄です。
 
 
・「未経験からプログラマーになるやつはすぐに転職してしまうから育成するだけ無駄」という批判
 
これ、はっきり言って未経験プログラマーとして働く人の問題ではなく、IT業界や人事評価制度などの職場・環境側の問題ですよね。なんで転職するかと言えば、「最初に入った会社=実力次第で待遇が良くなる会社ではないから」に決まってるじゃないですか。
 
もし実力次第で待遇もよくなり、満足出来るような環境なら、誰も転職しませんよね。じゃああれですかね、「自分だって満足してない環境で我慢してるのに、未経験のやつほどすぐに行動して転職してより良い環境に行くのが許せない」ってことですかね。
 
そんなもん、誰に強制されたわけでもないのに転職せず我慢しているその人の問題ですよね。自分が勝手に我慢して抱えてるストレスを他人に押しつけるな。
 
 
・おわりに
僕自身未経験からプログラマーになりましたが、就職先にも同じく未経験の人、経験の浅い人はいて、大体皆さん苦労しています。その苦労に耐え切れずにプロジェクトを抜ける人やプログラマーを辞める人もいますが、僕はそれで良いと思っています。
 
プログラマーに限らず、向いているか向いていないか、楽しめるか楽しめないかは結局のところ実際にやってみないと分からないので、試しにやってみて、絶対に自分には無理だと思った人は自分を責める必要とか全くないので、すっぱり辞めてしまって良いと思います。
 
でも、顔も見たことが無い、本名すら知らない、どこの誰なのかも知らないような人のお門違いな批判を真に受けて、挑戦してみたいのに挑戦しないという判断をする人は、僕はもったいないと思います。
 
もちろん、いろんな理由があって、その決断をするのだと思います。ただ、「やりたい理由」と違い、「やらない理由」ってある程度大人になると無限に思いついてしまうので、本気でやってみたいという気持ちがあるのなら、プログラミングに限らず挑戦してみるべきです。
 
僕は挑戦してみて本当に良かったと思っています。
 
今後もおそらく、未経験からプログラマーになる人を馬鹿にするような考えを持った人は完全にはいなくならないと思いますが、そういう人たちが全く気にならないくらい実力を付けて、結果を出して、さらに新しいことにも挑戦して、自己満足度120%の人生を目指して頑張ります。
 
締め方がよく分からなくなりましたが、以上です笑