未経験プログラマーの雑記

元個別指導塾運営者、現プログラマーによるブログです。教育や自身の学びについて発信していきます。

父親としての所信表明

 母親って偉大だなあ、と改めて感じました。

 第一子が生まれ、その瞬間に立ち会うことが出来たのですが、出産とはここまで壮絶なのか、自分の子どもが生まれる瞬間はここまで感動するものなのかと驚きました。

 生まれる前夜、予兆など何もなく、まだ生まれるのは先かと思っていたものの、なぜか寝付きが悪かったので立ち会っている間は心配しながらも眠気がすごかったのですが、生まれた瞬間はそんなものは本当に吹き飛び、ただただ涙が溢れました。

 

 どれだけ感動したかはこれくらいにしておき、今回は父親になったからこれから頑張ろう!という自分を鼓舞するための文章です。

 

 ただ正直、「父親として頑張る」がよくわかっていない部分もあります。私の小学校低学年頃から、父親は出張や転勤で自宅にほぼ帰りませんでした。また父と母の仲が悪く、子である自分も父親との関わり方がわからなかったため、おそらく一般的な家庭よりは父親との関わりが少ないままに育ちました。(父と母が笑顔で会話していた記憶が無いくらいには不仲でした)

 

 結局私が成人し、一人暮らしを始めてから父と母は離婚したので、より父との関わりは少なくなりました。母とは連絡を取ったり時々会って話をしていましたが、父とは離婚後、私が結婚するタイミングでしか連絡を取っておらず、顔も合わせていません。

 

 そんなこんなで、父親との関わりが少なかっただけに、「父親としてどういうふうに子どもと関わるべきか」が自分の経験からは全く想像がつきません。

 

 まずちゃんとご飯は食べさせられるようにお金をしっかり稼がなきゃ・・・とは思っています。当たり前過ぎますが。

 

 でも実際、どんな父親が良しとされるんでしょうね。個人的には子どもの悪いところばかり指摘するような親にはならず、良いところもしっかり見つけるように努めようと考えています。あとは出来るだけ、自分の考えを共有して、子どもを支えるのはもちろんですが、必要なら子どもにも支えてもらったり、協力してもらえるようにしたいなと思っています。

 

 自分自身の家庭環境を振り返って唯一思うのは、父も母も「自分の思い」をほぼ子どもに伝えていなかったな、ということなんですよね。そもそも家族全員口数が少なかったのですが、基本的に口を出すとしたら何か不満というか、ネガティブな発言が多かったような・・・。

 

 私の子どもはまだ生まれたてで自我も芽生えていない状態ですが、もし両親が口を開けばネガティブなことばっかり、という状態であれば家にいることが苦痛になってきますよね。ましてうちは私も妻もインドアなので、確実に家にいる時間が長くなるんですよね。そうなると誰にとっても嫌な空間になるので、それだけは避けなければいけません。

 

 ・子どもが生きるのに困らないようにすること

 ・子どもの良いところにしっかり目を向けること

 ・常に妻を労い、敬意を払うこと

 ・自分自身も妻や子どもから尊敬される存在となること

 ・自分の考えを家族と共有すること

 

 このあたりが今思いつく、父親として頑張ることでしょうか。

 

 あともう一つ、自分自身が気を付けたいなと思うことがあります。それは、「親だから」「家庭があるから」という理由で何かを諦めない、ということです。

 時々、「家族がいるから・・・」という理由で何かに挑戦することを諦めるような発言を目にする気がするんですよね。ドラマとかでも。

 でもそれって、家族に責任を押し付けてるというか、何か腑に落ちないんです。その状況を言い訳にして、諦めた自分を正当化してるというか、美化してるというか。

 もし子どもの立場で、親が子どものために何かを我慢して「それが親として当然」と言ったとすれば、「親は何かを我慢しなきゃいけないんだ」とマイナスのイメージを与えそうな気がするんです。

 

 塾で働いていた時にも、「子どもたちにとってとても身近な存在である自分が仕事を嫌々やっている様子だけは絶対に見せてはいけない」と思っていました。大人が嫌々働いているのに、子どもが将来への希望を持てるはずはありません。

 

 家族を持つことが必ずしも良いことだとは思っていません※が、育った環境のせいで偏った考え方にはなってほしくないと考えています。

(※私にとって妻と結婚し、子どもを持つことが出来たことは100%幸福なことですが、世の中の人全員にとってそれが幸福どうかはわかりません、という意味です。色んな価値観があって良いですよね。)

 

 家族を立派に養いつつ、自分自身がやりたいこともしっかり実現する。それが難しいことでも、自分で努力して、ちょっとずつでも好きなことをやる。

 子どもにとって誰よりも身近な大人である自分が、毎日をハツラツと過ごし、楽しんでいれば、子どもにとっての世界はきっと希望に満ちたものに見えるはず。

 

 大変なことが大半だと思いますが、新たな家族からエネルギーをもらいつつ、家族3人でこれから頑張っていきます。